コンビニの前で待った犬

分離不安のドーベルマン。

家の中では、

影のように私の後をついてまわります。

主人からは「金魚のふん」と、

有難くない名前で呼ばれることもあります。

 

二階は猫スペースなので、犬禁止区域です。

仲良くして欲しいのですが、

ガサガサなクークを嫌がる猫のりくは、

クークがフリーの間は一階に降りてきません。

 

2015-11-10

 

 

私が二階に居る間、クークは階段の下で

静かに座って待っています。

 

外出先でも

この様に待っていて欲しいのですが、

外では私や主人が離れると

「わん!わん!」と吠え、

洗濯機のようにグルグルと回り出します。

これを何とかしたいと思い、

公園にお散歩に行った時に、

木や、しっかりした杭につないで

「待て」の練習をしました。

 

公園でマテ-400

 

リードが私の手から離れただけで、

クークはドキドキします。

「待て」と言い、最初は3メートル離れて

すぐ戻り、オヤツをあげます。

少しずつ距離を伸ばし、

慣れてくると10メートル離れた所で

1分数えてから戻ったりしました。

お散歩のたびに1~2回練習していました。

公園の「待て」にもっと慣れてきたら、

私が木や、植え込みのかげに隠れます。

それでも静かに待てたら、オヤツをあげて、

いっぱい褒めてあげて、

クークが好きな遊びをしました。

 

そんなある日の夜中、

私は大事な用を思い出しました。

コンビニに行かなければなりません。

主人はぐっすり夢の中です。

オバケの怖い私は、

クークを連れて行きました。

 

入り口から遠い、コの字の車止めに

クークのリードをつなぎ、

「待て」と言って店に入りました。

鳴き声がしないか、耳を澄ませながら。

そして用を済ませ店から出ると、

静かに、じっとこちらを見ている

クークの姿がありました。

ミッション・コンプリート。

 

2016-4-22(18)

 

そばに行くと、笑顔でクネクネしながら、

器用に尻尾を振るクーク。

車止めからリードを外すと、

何度も何度もスタンディングジャンプ。

私と目の高さが一緒になります。

「出来たね、えらかったね、クーク」

日本記録が出たように喜ぶ飼い主と犬、

深夜2時半、人けのないコンビニ前でした。

 
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