2022年7月
左前足を肩から切断したクーク。
肘から先の切断だと
義足という選択肢もあったのですが、
クークには、3本足で歩くか
犬用の歩行器を使うかの2択でした。
しかし クークは3本の足で歩きます。
そして、走ります。
動けるのがとても嬉しいみたいです。
転んでも、ちっとも気にしません。
前向きというか、上向きな性格です。
やつれて筋肉の落ちた体が、
目を見張るほどの戻りようでした。
ベッドから起きようとした私の前に
「つかまっていいよ」と、退院した日から
お座りをして助けてくれます。
クークが痛みのために歩きづらかった時は、
自分の代わりに私の手助けをするように
じゅにに目くばせをして伝えていました。
じゅには それに応えます。
「まかせて！」とばかりに尻尾を振り、
私が立ち上がる手伝いをしてくれました。
手術後、まだ抜糸もしていないある日のこと。
父ちゃんがまだお仕事から帰っていない時間に、
クークとじゅにを玄関横のトイレに連れていった時です。
クークが門扉の外を見て、それから私の目を見ます。
こんな顔で。
「私、お散歩にも行けそう」 そう言っている
元気になったクークの事がすごく嬉しかったのですが、
私自身がふらついているのと、
クークの肩から胸にかけての手術の後がまだ生々しく、
ハーネスに針が引っかかって痛いんじゃないかと
心配になりました。
「抜糸が済んだら、父ちゃんに連れて行ってもらおうね」
少し外気浴をした後に
「お家に入ろうか」 そう私が言うと、
「はーい」とご機嫌で玄関に入るクークとじゅに。
おりこうさんです。
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