おなかは見せないドーベルマン

子犬がおなかを見せてコロコロするのは

ごく自然な事だというイメージがあったのですが、

クークは4カ月になってもおなかを見せる事はありませんでした。

この頃の私は、犬がおなかを見せる=服従、あるいは信頼、

だと思っていたので、いつになったらおなかを見せてくれるのかしら、

と待っていたのです。

 

遊んだ時や、体に異常がないかチェックをした時に、

そっと仰向けになるように持って行くのですが、

慌てて伏せの体勢に戻ります。

横向けにはなるのですが、

頑としておなかを上に向ける事はなかったのです。

 

おなかも足も尻尾も、どこを触っても嫌がらないので

「焦る必要もないか」と思っていたある日の事。

廊下で、ゴキゲンスイッチが入った

20キロオーバーの子犬がぶつかって来たのです。

あまりの痛さに私の、キョウハユルサンスイッチが入ってしまいました。

どちらが上なのかはっきりさせれば、激突される事もなくなるかもしれない、

子犬を仰向けにしてやろうと思ったのです。

仰向けにされまいと、クークも必死で抵抗しました。

お互い黙々と、柔道の寝技のかけ合いのような

地味な戦いを10分ほどしたのです。

2月なのに汗をかき、どちらも息を切らしてハアハア言いながら。

今 思い出しても可笑しくて笑ってしまうのですが、

その時は笑っていられなかったのです。

 

そして、勝利したのです。

遂に子犬を仰向けにしたのでした。

これが功を奏したのかは分かりませんが、

この後家の中では、ゴキゲンスイッチが入っても

私にぶつかって来る事はなくなりました。

そして、「コローン」と言えば仰向けになるようになったのです。

2013-5-26

クークは4才になった今でも、ヘソ天で寝る事は一度もありません。

横向きで寝ています。

 

犬がおなかを見せるのは、服従だけではなく、

信頼している相手にもおなかを見せるそうです。

そのほか、お家でリラックスして「いい気持ちだー」「安心できるなあ」

と思っている時もあれば、自分より強い犬に「降参」する時にも。

 

人より自分の方が偉いと思っているワンコは

「撫でろ」と言っているとか。

マッサージのしかたが悪いと、噛んだりする事もあるようです。

 

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