首輪が外れ、おやつの誘いにも
乗らないハチ子。
捕まりたくないので、私とクークの
半径5m以内には入って来ませんが、
こちらを見ながら右に左に、
ご機嫌ではしゃいでいます。
「追いかけっこしよう、私捕まらないから」
「クークおいでよ、楽しいよ、えへへ~」
ハチ子がそう言っているように見えます。
「今晩は赤犬の鍋がいいかしらね」
そう思いながら、無視を決め込んで
川沿いの遊歩道を早足で、
奥まった公園へ向かいます。
クークも心配そうに、ハチ子のほうを
振り向き振り向き、歩きます。
少し離れて、小躍りするように
ついて来るハチ子。
さて、奥まった公園に着きました。
いつもの様にロングリードにつなぎ替えた
クークと、さも楽しそうに遊び始めます。
「ハチ子が公園の外には出ませんように」
少しドキドキしている事を
感付かれないよう、遊びます。
クークと遊んでいると案の定、
ハチ子が寄って来ます。
「楽しそう!何してるの?」
が、ここで焦ってはいけません。
相手はすばしっこい柴犬です。
ましてや、首輪すらもついていない、
掴まえる所のない柴犬なのです。
足元まで来ても無視します。
クークと遊びながら、少しずつ、
絶好の場所に追い込むことが出来ました。
背丈の低い、よく茂った木のすぐ後ろは
壁になっています。
クークと目が合います。
私は無言で、植え込みの左側を
人差し指で指しました。
「はさみうち」にしようと思ったのです。
そして
「捕まえて!」
の合図で、私は木の右側から通せんぼ。
クークは左側から回り込み、ハチ子を
二本の前足で押さえ込んで、
無事「確保」となりました。
映画やドラマで観る場面を真似た様で、
今でも笑ってしまいそうなのですが、
この時は大真面目でした。
車道に出られたら大変!
このチャンスを逃すわけには
いかなかったのです。
もちろん、
こんな練習などした事はありません。
ここぞという時に、
こちらの意図を読み取り、
自分は何をするべきなのか
理解出来るドーベルマンに、
拍手を贈ります。
後日、
首輪をしっかり締めなおされ、
念のために、ハチ子の嫌いな
ハーネスまで装着されて、
お散歩に出かける事になりました。
このブログで紹介したエピソードを見ると、
ハチ子はやんちゃで怖い犬みたいですが、
とても可愛い、良い子です。
3カ月のハチ子。
これは生後10カ月。
柴犬は、模様が変わる時期があるとか。
両津さん時代の写真です。
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